1.川口金属工業工場内風景。

2.鋳鋼の砂型が外された状態。湯口(鋳込み口)が取り付いている。片側から鋳鋼を注ぎ、もう片側から鋳鋼があふれた時点で鋳込みが完了となる。

3.湯口が切断された状態。

4.切断面の様子。荒く切断した後、旋盤加工により精度を出す。

5.鋳込みの様子。



川口金属工業のある埼玉県川口市は江戸時代から鋳物工業が盛んな工業都市である。昔は鍋、釜などの日用品が鋳物によって製造されていたが、現在では橋梁用支承や建築用鋼材など少量生産品、特注品の鋳造に用いられ製造されている。
鋳物は用途により鋳鉄、鋳鋼、銅合金鋳物に分類される。
今回使用する鋳鋼品は靭性が大きく構造用材料として有利であるが、鋳込む際には粘りが大きいために型に馴染みにくい性質がある。よって鋳鋼は旋盤加工など、削り出す事によって精度を出し品質を確保する。
また、溶接構造用鋳鋼品の大臣認定を取得している鋼種で最もグレードが高い物はSCW480である。SCW550、SCW620などよりグレードが高い鋼材があるが、鋳鋼品として認められていないのが現状である。
Arup Japanの方が「よりグレードの高い鋼材を使う事が出来たら、もっとキノコの先端を細くする事が出来た。」という言葉には大変興味深かった。構造の可能性を感じたひと時であった。




